「評論家とは、道は知っているが、車の運転ができない人のことである」
ハインリッヒ・フォン・ピーラー (シーメンス 元CEO)
世界的な総合電機メーカー、シーメンスは、創業150余年の歴史と
何よりその優れた技術力を誇ってきたが、長らく業績は低迷していた。
これを見事復活させたのが ハインリッヒ・フォン・ピーラーである。
ジャック・ウェルチの “Globally, No.1 or No.2”
すなわち 「ナンバー・ワンか、ナンバー・ツー以外の事業からは撤退する」
という考えの下、将来性の乏しい事業のリストラを進め
またアメリカで上場を果たすなど、株主価値重視の姿勢も示した。
伝統あるドイツ企業の「アメリカ化」ともいえる変革だが
ピーラーは その根底に揺るぎない価値観があったからこそ 成功したと語る。
ピーラーは業績好調を花道に、2005年1月にCEOを退き
監査役会会長に就任した。